「探しに行かなくちゃ」 とレイアは決意していた その彼の名前すら知らない あの公園を毎日通る 人にも思い切って聞いてみる 「ここで踊っていた人、知りませんか?」 周りの人にも聞いたがダンサーに詳しい人はいなかった 本屋でアートやダンスなどの記事が載っていそうな雑誌を片っ端から望みを込めてめくったがその姿はない   もし、名前さえわかれば、写真でも撮っていれば、検索という現代の利器を使えばすぐにも見つけられただろうに… 彼は風のように現れ、風のごとく消えた   モントリオールにも、もうい... Read More | Share it now!

さて、そろそろカナダの東海岸で起きていたことも、書いておこう その頃モントリオールでは、レイア(神松寺麗愛)がやっとのことで重い心を引きずり、荷物の片付けを終えた。(心は本当は軽くワクワクでいっぱいの予定だったが、思わぬ恋に落ちたせいで沈みがちなのである) 店は”tea time of Alice&Angels”で、不思議の国のアリスをかけている。そして、マーガレット夫人の遺志のごとく、前ここの店の名前だった「アンジェラ」も加えている。そして、tea timeというのは、お... Read More | Share it now!

野川と歩いていく道は、長かった UBCはとにかく広いので、なかなか目的地につかないはずだ あの日も、バンクーバーについてそうそう、半日もかけてさまようように森の中を歩いたのだ。学内とはいえ、森に行くまでが遠いし、森に入っても、道は整備されているが森林は深かった。ちなみにUBCの森林は基本、生態系保護地域として州が保全している。だから原生林ばかりで、巨木が多い。 「長い道のりですみませんね、夏のアサイメント(宿題)はないんですか?」 「つーかさ、自転車でいかない?俺のSUBの前に停めてあるから」 思いがけな... Read More | Share it now!

森林学部。 この大学の看板学部。 世界トップの森林学部とも言われる、UBCがもっとも誇る、もっとも力を入れている学部。その建物を見れば一目瞭然。春たちのバイオロジーなど、なんだかすすけたような感じがするのに、フォレストリー(森林学部)は、目の前にガーンとそびえるハイテクビジネスビルのようだった。 始めて来たこのフォレストリーの貫禄にまず驚いた そして中に入ってみると、壁も床もインテリアもピカピカ。まるでホテルのエントランスのようだ。バイオロジーからすれば天国のような雰囲気。学生がホテルのエントランスのソフ... Read More | Share it now!

自分と似たものを探し求める人もあれば、 自分と反対な者を愛しこれを探求する人もある ーby Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ格言集より 森春は、純粋でまっすぐな子だった 植物学部で「自称植物学者」になることを夢見て大学院に入ったものの、堅苦しさや知性偏重の趣はまったくなく、どちらかというと「植物と戯れている元祖森ガール」(苗字も森だし)だった。いつも自分で作ったりお気に入りの作家さんが作ったりした植物のブローチやピアスや指輪やその他アクセサリーを身に着けていて、森の中の物語絵本... Read More | Share it now!

翔宇はのメンバーがこれからについて激しく議論して、その挙げ句彼を引き止めようとすることがわかっていた 風灯鳳凰には自分が必要であることはわかっていた 世界一とも言われる風灯鳳凰は streetdance kingdom でトップを走り続け、数えきれないほど賞を獲得してきたダンスチームである 一応彼らの専門はlockdanceだったが、breakingやrockも自然と得意になった あの身体能力ならどうとでもできるし分野も問わない ダンスと武術を融合させ、それぞれの持ち味であるmartial artsやコン... Read More | Share it now!

バンクーバーで最もわかりやすい「待ち合わせ場所」と言ったら、 やっぱりロブソンスクエアだろう。 マサはフェアモントで「意地でも3万円分」朝食を食べに食べに食べ、 バイキングの飲み物もすべて飲み尽くし、 1週間分はあるかと思うほどお腹いっぱいになった (意地で超絶お腹いっぱいにしただけ) 機内から降りてから、輝かしい最初のいっぱいのコーヒー以外は少し水を飲んだくらいで何も食べてなかったからちょうど良かった そしてチェックアウトぎりぎりまでホテルでのんびりした これでも元建築事務所勤務。デザイナー(の卵)。 ... Read More | Share it now!

バンクーバーの初日から痛い目にあっていたマサだったが、 とてつもなくぐっすり眠ったので、朝は気持ちよく起きることができた しかもラッキーなことに、寝過ごすことなく朝食タイムに間に合う 9時過ぎに丁度起きた。というのもさすがに昨日から何も食べていなかったので、 お腹が空いて目を覚ました、というわけ。 軽くシャワーを浴びた後、新しいシャツ(3枚しか持ってきていない)に着替えて、 その時ふと思った オレ、どこに泊まってるんだっけ? ここどこ? ホテルにたどりついたのは覚えているけど、痛みをこらえ眠気と疲労をこら... Read More | Share it now!

こうして、とうとう、マサはバンクーバーに着いた 夜だった世界はバンクーバーに着くころにはすっかり「昨日の朝」になっていて、 時間が巻き戻ったように思う。いつもマサは、バンクーバーに着くと2度同じ日を生きられることで得したような気がする。でも実際には、生きている時間の長さは変わらない。いつもこの時差を味わう時、時間の不思議さを感じるのだった それはともかく、 マサはバンクーバーに着いた 眩しいくらい快晴の日だった すべてがクリアで透明で、空の青に染まっているかのように見えた バンクーバーにしては、暑い日でも... Read More | Share it now!

愛をもって働くとは何か それは、 心から縒り出した糸で布を織ること あなたの愛する人がそれを 身にまとうかのように また想いを込めて家を建てること あなたの愛する人がそこに住まうかのように そして優しい心で種を撒き、喜びに満ちて刈り入れること あなたの愛する人がその実りを食べるかのように ーカリル・ジブラン   マサが建築への道をこのまま進むのかと悩み始めていたとき、 よく行く青山ブックセンターで一冊の本を見つけた ここはデザインやアートの書籍の宝庫みたいなところだった デザイン事務所が多い地域... Read More | Share it now!